コーヒーの焙煎のお話の2

先週に引き続き、このお話は店主が横道に入ると帰ってこられなくなります(笑い)
のであまり寄り道しないでお話します(できるかなぁ~)

では、コーヒー豆の焙煎のお話の続きです。

前回は焙煎度合による呼び名を紹介しましたが、
今回は、焙煎度合により味の変化についてお話します。

このお話は、とっても「主観」が入りますので。
他の同業他社さんと意見が合わないこともあります。
摩擦を避けるには書かない方が良いのですが(笑い)

あくまでも私の「主観」ですので、怒鳴り込まないでくださいね(笑い)

では、、、

コーヒー豆を焙煎していく課程で、大きな変化がいくつか現れます。

その一つが、「ハゼ」です。豆が熱膨張によって、パチパチという大きな音を出します。
誰ですか?魚じゃないのという方は?(笑い)

ハゼは時間をおいて、2回発生するのですが、2回目のハゼを2ハゼと呼びます。
この2ハゼの前後でコーヒー豆の味が大きく変わります。

2ハゼの前、後、ちょっと後、だいぶ後という具合です。

2ハゼの前の豆は、「ミディアム」「ハイ」ローストと呼ばれます。
酸味が前面に出ています。
豆によってはこの辺がベストポイントになるものがあります。
当店の豆でいうと。「やまつりブレンド」「東チモール」がこれに当たります。
香りがよく、苦みの苦手な方に最適です。
冷えてくると甘さが引き立ちます。

ここから一気に、シティー → フルシティー → フレンチ → イタリアンというように
焙煎が進んでいきます。

深くなっていく従って、コク、苦みが出てきます。

当店で一番焙煎の深いのは「八溝山(やみぞさん)」ブレンドです。
深深煎りと呼んでいますが「イタリアンロースト」です。
ここまで焙煎が進むと、コーヒーから油が出てきて、
黒光りをしています。
コーヒー豆自体の品質が良いので、切れのよい苦みが
出ています。はまっている方も多く、これしか飲まない方も
いらっしゃいます。

このように、コーヒーの生豆(なままめ)が同じでも
焙煎が変わると味が変わってきます。

お店に行くといつも「ブレンド!」って注文される方、たまには「煎(いり)加減は何?」
なーんてお聞きになるのもいいですよ!
やぶ蛇にならないように気をつけて。。(笑い)

その豆の持ち味を発揮させてあげるのがうまい方は、うまい焙煎人(ロースター)です。

ちょっと考えながら飲むと面白いですよ♪