2010/10/22
ミルと聞けば、まずコーヒー豆を粉にするミルを想像されると思いますが、
今回のミルは「精製処理施設」のことです。
コーヒー豆をおいしく作ることはとても重要ですが、
収穫したコーヒーチェリーをおいしいコーヒーの生豆(なままめ)に
する技術がないと、宝の持ち腐れとなります。
精製の過程は設備が必要になるので、大きな農園では自前で用意出来ますが、
小さな農園ではそこまで出来ません。
そこで、小さな農園はコーヒーチェリーをミルに持ち込んで精製してもらったり、
売って現金に変えたりします。
最近は大規模なミルに対して、マイクロミルと呼ばれる小規模の処理施設が
作られています。
「大規模=メガ」に対しての「小規模=マイクロ」です。
お金のある農園が精製にもこだわってプライベートブランドを作るために
建てたり、小農家があつまってグループで建てたりしています。
2月に訪問した、パナマ、コスタリカでもこのマイクロミルが多く存在していました。
例えば「コスタリカークレストネス」です。
↓
//www.ko-hi-koubou.com/hpgen/HPB/entries/178.html
地域の農家さん達が立ち上げたプロジェクトです。
問題点は、ミルを作る資金です。
当然農家さん達も投資するわけですから、おいしい物が作れなければ、
高く売れないのですから、投資は失敗です。
また、名の売れていない地域(ミル)では、買い手が見つかりずらい
というリスクもあります。
「おいしい物を作る側」と「おいしければ高くても買う側」が
揃わなければ双方がハッピーとはならないわけです。
まあ何でもそうですが。
でも、農家さん達は明日を信じて頑張っています。
ちょっと熱が入ってしまいました(笑い)
続きはまた今度。