コーヒーが出来るまで7

前回は、精製(ドライミル)のお話でした。

 収穫した実を、コーヒー豆(製品)にする工程を「精製」といいます。

 ドライミルの工程で乾燥したパーチメントが出来たところで、
 しばらく袋に入れて寝かせます。
 私の行ったガテマラでは40日と言っていました。

 その後皮を剥き、生豆(なままめ)が出来上がります。

 そして選別が始まります。

 豆の大きさを揃える工程、異物を除去する工程などがありますが、

 精製所の規模、お国柄によって手段はいろいろです。

 完全に機械によって行われるところもあれば、
 人の手によって行われる農園もあります。

 人の手によって選別する工程をハンドピックと言います。

 インドネシアのハンドピック作業風景。上から4番目
          ↓
 //www.ko-hi-koubou.com/hpgen/HPB/entries/49.html


 ブラジルの精製所の比重選別機 上から18番目
          ↓
 //www.ko-hi-koubou.com/hpgen/HPB/entries/56.html

 そして、麻の袋に入れられ出荷を待ちます。上から15番目
          ↓
 //www.ko-hi-koubou.com/hpgen/HPB/entries/29.html


 最近では麻の袋に入れないで、アルミの袋に入れて真空パックにしたり、
 いろいろな方法があります。

 そして、出荷されるわけですが、農場から港まで、あるいは船で運搬中に
 気温が高い場所に放置されると生豆が劣化します。
 そのため、定温倉庫の設備のあるコンテナに入れ搬送することがあります。

 いかがです?手間が掛かっているでしょ?

 この工程もコーヒー豆の品質に大きく関わっています。

 例えば、豆の大きさがある程度揃っていなければ、焙煎をしたときに
 火の通り方が変わるため、味が作れませんし、
 不良豆が入っていると、味が崩れます。
 重要な工程の一つです。